何にでもホモ萌えしてみる会

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どうでもよくなってきた手塚は静かにため息をついて、それこそどうでもよさそうに腕を組んだ。

「……おまえが一番健康だったんだ」

これは本当だ。
氷帝学園は都内でも髄一の、格式高い私立校である。
通っている学生が金持ちのお嬢ボンボンなら、制服だってデザイナーズブランドの手によるものであり、ついでに学食の値段はそこらのファミレス以上だし、当然通っているチャイムの音はチャペル風だ。
とにかく青春学園とは何もかもが180度違う。
そんなふうに環境がガラリと変わっても適応できるほどの体力と神経の太さを持つ学生といったら、
――手塚には主人公しか思いつかなかった。

それでも納得しない主人公は、子どもみたいに地団駄を踏んでいやだいやだと喚く。

「俺があんなおボン校(お嬢ボンボンの略)でやっていけるわけないだろ!」

「……」

おまえが無理ならほかの人間はもっと無理だ、と手塚は思った。
でもこれ以上カドが立つと困るので、眉をしかめて考え込むふりをする。
主人公はなおも続けた。

「自慢じゃないけどな、俺はファミレスといったらサイゼリヤで、頼むのはいっつもドリアだぞ! 290円の、エビ入ってない方だぞ!」

「……それは知ってる」

主人公の友人であるなら、それは周知の事実だった。
栄養が偏るのでと、サラダは大抵手塚がおごっている。

手塚の言葉に、「ほら見ろ!」と主人公がふんぞり返った。

「な、俺には無理だろ!」

「ああ……確信した」

手塚、ふたたびため息。
主人公に向き直り、その肩に両手を置く。

「おまえならできる」





その後の手塚は、素早かった。
主人公の荷物を校門の外に放り出し、主人公の尻を蹴って本人をも外に出した。
突然のことに呆ける主人公を尻目に、開け放してあった校門を思いきり閉めた。
鍵も閉めた。

「……」

「行ってらっしゃい」

門の向こうからひらりと手を振った後、手塚はそのまま、何事もなかったかのように校舎へと姿を消す。
主人公は手塚の背中を見送って見送って、見えなくなるまで見送ってのち、ようやく

「……あ!!!!!」

我に返ったのであった。





最後になるが、今までのやりとりはすべて校門前での出来事である。
主人公は、遅刻して登校してきたところを手塚に捕まっていたのだ。

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